人生を切り拓く

打ち込める何かを見つけろ!…③   追記あり

 (打ち込める何かを見つけろ!…②からのつづき)こうして、高校1年からリレーの選手になったのだが、人生が追い風の時はとんとん拍子に事が進むものだった。

 高校時の体育大会の印象は、ずばり、規模が大きかったことであった。中学が全校生徒数約400名に対し、高校は約1100名。約3倍であった。体育大会の前日だったと思うが、教室から自分の椅子を持ってグラウンドに移動して、全校生徒が勢ぞろいしているのを見たときは、にぎやかで壮観であった。

 自分が出場する色別対抗リレーは最終プログラムの一つ前(最終はフォークダンス)。最後の山場。勝てば栄光。負ければそのぶん目立つ。心配したが、追い抜いたり追い抜かれたりする事もなく、無事終了した。

 ただ、同じクラスの陸上部員の人から、リレー競技の開始前に背中を軽く叩かれ(はっぱをかけられた、陸上部特有の景気づけみたいなものか)、リレー競技中に「ガンバ!」と声を掛けられたのが印象にのこった。

 中学校までは運動で特に目立つこともなかったが、高校では脚光を浴びることになってきたようだった。将棋でいえば最弱の「歩」が大駒の「飛車」「角」になったようなものだった。

 人生の追い風とはこのようなものか。

 追記:高校の体育大会には、中学校までと違い、フォークダンスなるものがあった。これは照れた。オクラホマミキサー、ルンバミキサー7など定番の曲に加え、その年あるいは前年に流行った曲も踊った。1987年の体育大会では、石井明美さんの「CHACHACHA」だった。

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